引力(2007年春アラスカ旅行記3)2007年05月22日 22:35

アラスカには強い引力がある。そうつくづく感じています。

思い返してみれば、今回のアラスカは9回目の訪問。 行けば行くたび次に訪れたいところが浮かんできます。

なんせ、オーロラも氷河クルーズもデナリ国立公園と言った3大アラスカ観光も経験したことがなく、ラフティングやキャンプと言ったアクティビティも経験したことがない。(そもそもデナリが開いているときに行ったのは一回しかない)それでも、それよりもただ車を流して綺麗な景色を探検する。それだけで日ごろの悩みや心の汚れが洗い流されます。

現地に住む人に聞くと、私のようにツアーで来るのでもなく、行き先ややることを決めて来る人よりも、ろくな予定も立てず車で回る人にリピーターが多いとの事。そんなところにアラスカの大地が心に与える引力がありその力は、相当強力だと思います。

今回の旅行では、そんな心への引力だけではなく、物理的な体への引力を感じることがありました。

Anchorageから、心引かれるままに帰路に向かう飛行機での事。滑走路に向かう飛行機が突然止まります。アナウンスでは「エンジンのモニターに異常が出ています。原因が分からないので安全が確認できるまで待ってください。」との事。(乗り次にはだいぶ余裕があるので全然慌てることもありませんでしたが。) しばらく経つと「やっぱり原因が分からないので、一旦ゲートに戻ります。降りて食事を買ってきたりしてもいいですよ・・・」との事。今までアラスカに限らず何度も同じ航空会社を利用してきましたが、こんな事は初めてでした。やっぱりアラスカの大地に「待て!!」と言われたような気がした瞬間でした。

しかも、LAで一泊した後の成田行きの飛行機もGo Aroundし、その瞬間もしかしたら、アラスカに向かうかも・・そんな思いもフト頭をよぎりました。

帰国後以降、次にいつアラスカに行こうか。会社の机に飾るアラスカの写真と州旗を見て、そう考える日々を過ごしています。